シンプルな仕組みの炭化装置で、大量の原料をいちどに炭化させることができます。
バッチ式の“バッチ”とは、【一束、ひとまとめ、一連など】の意味です。つまり1回の炭化作業ごとに、原料となる廃棄物をひとまとめに投入します。投入後はフタを閉め、低酸素状態で炭化工程を完了させます。大掛かりなプラントではないため、小さな面積にコンパクトに設置することが可能です。
また、連続式炭化装置と異なりベルトコンベアなどに原料を載せる必要がありませんので、比較的大型の廃棄物をいちどに炭化することができます。
まず、炭化したい廃棄物を備え付けの金属ボックスに投入します。この場合の廃棄物は破砕処理などをする必要がなく、丸ごと入れることができます。次に金属ボックスを炭化装置本体に入れます。
炭化装置本体は高熱に耐える素材(鉄、アルミニウム、セラミックス材など)で構成されています。炭化装置本体内部は数百度に加熱され、廃棄物中の水分やガスが蒸発することで燻され(炭化され)ていきます。
つまり低酸素状態で熱せられることで、炭素分のみの固形物だけが残ることになります。廃棄物から出たガスは燃焼室に送られ燃やされます。つまりガスは酸素をつかって燃焼することで分解され、有害なダイオキシンなどもほぼ無毒化して空気中に放出することができます。ガスの燃焼でつくられた熱風の一部は炭化装置本体に回され、再利用される機種もあります。
炭化装置本体のサイズを変えることで、比較的大きな廃棄物(木の根っこ、大型タイヤなど)を炭化することが可能です。導入の際には廃棄物のタイプによって、炭化装置本体のサイズや所用時間などを最適化することが必要です。
また、廃棄物に金属が含まれている場合には、炭化したのちに粉砕し、磁気などで分離します。

引用元:ZEエナジー公式ホームページ
http://www.ze-energy.net/product/carbonizer/zebio-b.html
キッコーマングループの取組事例は排出される副産物や廃棄物の削減と再生利用です。
圧搾直後の生揚げしょうゆには、大豆に由来する多量の油(しょうゆ油)が含まれており、このしょうゆ油が古くから燃料(江戸時代には「燈油」)や機械油として利用されてきました。
キッコーマン食品では、しょうゆの製造工程から排出されるこのしょうゆ油を、化石燃料の代わりにボイラーの燃料として利用することで、二酸化炭素排出削減に繋げています。
味の素株式会社の取組事例は、紙とバイオマスプラスチックを使用した紙製容器包装の活用です。
味の素株式会社は2030年度までにプラスチック廃棄物をゼロにするという目標を掲げ、資源の有効利用とプラスチックの使用量削減を目指す取り組みをスタートさせました。
その中で、EC向け「味の素100g」の容器を、紙とバイオプラスチックを使用した紙製容器包装を使用することで、従来の容器より40%プラスチック利用を削減しています。
ちなみに、バイオプラスチックを使用しているので、袋の原料の90%以上は植物由来です。
参照元:金沢機工株式会社公式ホームページ
https://www.kanazawakiko.jp/284/

| 処理量 | 100t/日~ |
|---|---|
| 費用感 | 十数億円 |
| 主な用途 | 大量の下水汚泥処理など |
| 装置タイプ | 連続式 |

| 処理量 | 1~50t/日~ |
|---|---|
| 費用感 | 0.5~数億円 |
| 主な用途 | 汚泥、残渣、リサイクル木材、バークなど |
| 装置タイプ | 連続式、バッチ式など |
選定基準:Googleで「炭化装置」を検索して表示される全19ページより、「炭化装置」「炭化炉」を製造・販売しているメーカーで絞りこんだ結果の38社が対象(2022年10月24日調査時点)
※1:行政機関に100t/日×2系統という、規模が最も大きい炭化装置の導入実績が、公式サイト上に掲載されている唯一の企業
※2:400種以上の処理物の炭化検証実績があり、かつ導入実績を公開している炭化装置メーカーの中では最多の企業。