都市鉱山という言葉をご存じでしょうか。本来なら天然の鉱山で採掘される金属ですが、レアメタル(プラチナ、タングステン、インジウム、コバルトなど)は家電や自動車に使われています。廃棄物として集めたあとにレアメタルは抽出され、再利用されています。
このように、ごみとして山のように捨てられている廃棄物は資源とみなせることから「都市鉱山」と呼ばれることもあります。
例えばハイブリッドカーや電気自動車には高性能のモーターが使われていますが、モーター内の磁石にはネオジムが、二次電池にはリチウム、コバルト、マンガン、ニッケルなどが使われています。スマートフォンの液晶パネルにはインジウム、錫などが含まれています。
自動車や家電製品といった廃棄物は、金属とプラスチック(有機物)とできています。これらを焼却処分すると一定量の金属が残るものの、一部は気化し空気中に飛散してしまいます。また、炉内に残った金属は酸化しているため、工業素材として再利用するためには精錬加工を行わなければなりません。
一方で炭化装置を使って処理した場合は、プラスチックのみを炭化することにより純粋な形で金属を取り出すことが可能です。再利用も簡単なので、炭化処理に向いているバイオマスだと言えるでしょう。
一般的に炭化装置は、生成物である炭素を販売・再利用することが多いですが、自動車や家電などは炭素以外の残留金属が高値で取引されるのが特徴です。
製造業の現場では、レアメタルをはじめとする鉱物資源価格の高騰が課題となっています。価格高騰の原因としては、鉱物資源に対するニーズが高まり国際的な資源獲得競争が激化していること、資源メジャーによる供給の寡占化、有望な天然鉱山の減少などが挙げられます。
そのため、レアメタルのリサイクルによる国内資源確保や備蓄が急務となっています。日本では家電リサイクル法が施行されてから、家電製品に含まれる資源の再利用が進みつつあります。ところが、家電製品は広く薄く散在していることや、回収を行う産業廃棄物業者が少なく、回収されたあとのルートも未確立であるため、日本国内では多くの家電製品が焼却処理されているのが現状です。
レアメタルリサイクルは、国としても政策的な課題とされています。自動車・IT機器といった高付加価値、多機能製品の製造にレアメタルは少量ながらも不可欠な素材であり、日本の製造業の国際競争力の維持・強化の観点からもレアメタルの安定供給は非常に重要です。
円滑なリサイクルのためには、経済性を確保することが課題です。まずは高価な金属を豊富に含み、回収が容易である金や銀、プラチナなどの貴金属の回収を進めるべきだと、経済産業省から提言がなされています。

| 処理量 | 100t/日~ |
|---|---|
| 費用感 | 十数億円 |
| 主な用途 | 大量の下水汚泥処理など |
| 装置タイプ | 連続式 |

| 処理量 | 1~50t/日~ |
|---|---|
| 費用感 | 0.5~数億円 |
| 主な用途 | 汚泥、残渣、リサイクル木材、バークなど |
| 装置タイプ | 連続式、バッチ式など |
選定基準:Googleで「炭化装置」を検索して表示される全19ページより、「炭化装置」「炭化炉」を製造・販売しているメーカーで絞りこんだ結果の38社が対象(2022年10月24日調査時点)
※1:行政機関に100t/日×2系統という、規模が最も大きい炭化装置の導入実績が、公式サイト上に掲載されている唯一の企業
※2:400種以上の処理物の炭化検証実績があり、かつ導入実績を公開している炭化装置メーカーの中では最多の企業。