炭化装置は決して安い買い物ものではありません。炭化装置の導入にあたって発生するメリットとデメリットは、事前にしっかり確認しておきたいものです。ここでは、焼却炉やガス化炉といった他の廃棄物処理装置との比較から、炭化装置のメリットやデメリットを検証してみました。また、炭化装置のなかでも、バッチ式炭化装置と連続式炭化装置のメリットとデメリットの、比較もしています。しっかり検討して、目的にあった炭化装置を選んでください。
炭化装置のメリットは、地球環境にやさしいことです。炭化装置は、焼却炉のように、二酸化炭素を大量に排出することはありません。廃棄物処理をしながら、地球温暖化対策にも、役に立てるのです。また、廃棄物から作られた炭化物は、肥料や消臭剤、浄水剤などにも再利用されていて、なかにはデパートやショッピングモールなどでも、大変人気を集めている商品もあります。世界中が循環化社会を目指す中で非常に魅力的な炭化装置ですが、焼却炉に比べると価格が非常に高いことが弱点です。一般的な炭化装置は小型のものであっても100万円単位の費用が必要です。逆に言うと、焼却炉のメリットは価格が安いことです。業務用であっても、10万円以内で購入できるものもあります。
ガス化炉は、熱焼却施設から発生する熱を、発電等に利用可能なことが、メリットです。熱分解ガス化炉は、ごみを焼却する大型施設として、自治体などにも多く設置されています。温水プールや、温泉施設を併設していて、ガス化炉で発生した電力を供給しているケースもあります。また、炭化装置と同様、ダイオキシンの生成も少ないことも利点です。また、ガス化炉は、一つの施設で、焼却灰の資源化まで行うことができます。
炭化装置は電力をつくりだすことができませんが、ガス化炉と異なり、廃棄物の分解に酸素を必要としません。また、ガス化炉は焼却炉として分類されますが、炭化装置は、産業廃棄物の焼却施設に該当しないため、設置許可が必要ありません。
バッチ式炭化装置のメリットは、小型のものはトラックで持ち運びができることです。また、また、大型廃棄物も、そのままで処理できます。細かい破砕をせずに、そのまま伐採木を装置に投入できるので手間がかかりません。さらに、電源のない場所でも乾いた枝や葉っぱを利用すれば、化石燃料を必要としないで作動させることもできます。煙もほとんど発生しません。ただし、バッチ式炭化装置では、大容量の材料の処理をすることができません。一方、連続式炭化装置のメリットは、その名の通り連続して使用できるため、大容量の材料を炭化することができることです。また、水分を多く含んだ原料でも、炭化することが可能です。しかし、細かくした廃棄物しか、処理することができないことが、デメリットです。

| 処理量 | 100t/日~ |
|---|---|
| 費用感 | 十数億円 |
| 主な用途 | 大量の下水汚泥処理など |
| 装置タイプ | 連続式 |

| 処理量 | 1~50t/日~ |
|---|---|
| 費用感 | 0.5~数億円 |
| 主な用途 | 汚泥、残渣、リサイクル木材、バークなど |
| 装置タイプ | 連続式、バッチ式など |
選定基準:Googleで「炭化装置」を検索して表示される全19ページより、「炭化装置」「炭化炉」を製造・販売しているメーカーで絞りこんだ結果の38社が対象(2022年10月24日調査時点)
※1:行政機関に100t/日×2系統という、規模が最も大きい炭化装置の導入実績が、公式サイト上に掲載されている唯一の企業
※2:400種以上の処理物の炭化検証実績があり、かつ導入実績を公開している炭化装置メーカーの中では最多の企業。