炭化装置ではさまざまなバイオマスを炭化することができます。そしてまた、炭化したバイオマスの利用用途も多岐にわたっています。炭化装置で廃棄物を炭化することもあれば、貴金属を回収することも。
炭化物は消臭剤や調湿剤、水の浄化などに炭をそのまま使用するのはもちろんのこと、燃料として使用することもあります。さらに廃棄物などを油化することができるものもあります。ここではバイオマスの利用用途から、選ぶべき炭化装置を解説しています。
炭化したバイオマスを燃料として使用したい場合は連続式炭化装置がよいでしょう。バッチ式炭化装置では、伐採林などを大量に処理することができないためです。少量の炭を作成しても、燃料としては使用できません。また、連続式炭化装置であれば湿気を含む木などでもそのままで処理できるため、時間のロスがありません。大量の材料の処理に向いているのも連続式炭化装置です。
森林などに行って、その場で炭を製造するなどの場合は小型のバッチ式炭化装置がよいでしょう。トラックなどで装置を持ち運べるため、山へ持ち込むことができますし、粉砕する必要もなく伐採した木を装置に投入できるからです。ただし、大量の伐採木を炭化したいケースなどでは、大型の連続式炭化装置がおすすめです。
貴金属の回収にはロータリーキルンがおすすめです。ロータリーキルンは粉体物の熱処理炉で、主に製造業向けの鉄や亜鉛などの金属材料などに利用されています。廃棄物処理施設としてのロータリーキルンは、金属類の揮発や分離処理も可能です。ロータリーキルンでは炉内にアルゴンを充填することにより、金属の窒化を防止することもできるからです。
廃棄物処理に使用する炭化装置は、スクリューコンベアや、ロータリーキルンの炭化、もしくは半炭化装置がおすすめです。スクリューコンベアや、ロータリーキルンは密閉されているため、臭気や液体などが外に漏れることがないからです。スクリューコンベアやロータリーキルンなどは、様々な燃焼・揮発生成物を生じることから、設計にいたっても細心の注意が払われています。
油化できる炭化装置として、連続式炭化装置の中でも炭化油化装置が適しています。炭化油化装置は、液状物から固定物までの幅広い可燃性物を油化・炭化することができます。炭化室を撹拌パドルによって減圧し、間接的に加熱することで、油と炭に熱分解させる仕組みです。炭化油化装置では、スラッジ(汚泥)は発生しません。

| 処理量 | 100t/日~ |
|---|---|
| 費用感 | 十数億円 |
| 主な用途 | 大量の下水汚泥処理など |
| 装置タイプ | 連続式 |

| 処理量 | 1~50t/日~ |
|---|---|
| 費用感 | 0.5~数億円 |
| 主な用途 | 汚泥、残渣、リサイクル木材、バークなど |
| 装置タイプ | 連続式、バッチ式など |
選定基準:Googleで「炭化装置」を検索して表示される全19ページより、「炭化装置」「炭化炉」を製造・販売しているメーカーで絞りこんだ結果の38社が対象(2022年10月24日調査時点)
※1:行政機関に100t/日×2系統という、規模が最も大きい炭化装置の導入実績が、公式サイト上に掲載されている唯一の企業
※2:400種以上の処理物の炭化検証実績があり、かつ導入実績を公開している炭化装置メーカーの中では最多の企業。